評価ランク 4 とても参考になる。 |
酒田罫線法の本はデタラメ本が多い。それは酒田罫線法の真髄である新値という
概念を軽視して ローソク足の取り組みばかり述べているからだ。
サラに性質が悪い事に、そのデタラメ本を基にして相場の素人が本を執筆している場合が
あり、多くの悪書が氾濫している。
その点、この本はそれらの本と根本的に違う、林輝太郎先生が執筆されたこの本は
酒田罫線法の歴史研究家に林先生が徹底的な取材を重ねて書いた本である。
また、酒田法の歴史的背景についても興味深い記述がされている。
酒田罫線法を学術的な興味から知りたい人には最高の本だと思う。
ただし、全くの素人が読むには精神的苦痛をともなうかもしれない。だが、これを読めば
巷に溢れる酒田罫線法のデタラメ本を読んで間違った知識を身につけてしまう事はない。
注意
俺が林先生を尊敬するのは投資家育成の情熱と初心者に手取り足取り教える姿勢に
ついてであり、相場師としての技術に敬意を払っているのではない。林先生は逆張り派
であり、俺は順張り派だから、俺の言っている事と逆の事を述べておられる事がある。
ただ、相場師としての心構えについては俺は物凄く影響を受けた。
林先生の書かれた本は良書が多いので他にも読まれる事をお奨めする。
(順張り派の短期トレーダーは読むだけ無駄!! イライラするだけ!!)